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船を降りたらはじまる
佐渡の「自然とアート」の世界

トキが空に舞い、金の産地として栄えた島。
かつては日本のみならず国際社会にも影響をおよぼした
歴史や文化が、そこここにある。
そして、日が沈むと広がる満点の星空。

時間がゆっくり流れる
そんな「佐渡島」が舞台の芸術祭

さどの島銀河芸術祭とは

プロデューサー 吉田盛之(ヨシダモリト)

佐渡島は、日本海最大の離島です。大佐渡山地と小佐渡山地が北東〜南西に伸び、2つの山地の間に国中平野が広がっている島は、その形からバタフライアイランドとも呼ばれています。対馬暖流(海流)の影響で、夏は本土よりも涼しく冬は暖かく、多種多様な植物や海生生物をみることができます。かつては金の産地として、日本のみならず国際社会にも影響をおよぼし、トキの群れが優雅に飛んでいた佐渡。承久の乱に敗れた順徳上皇や、足利義教から弾圧を受けた世阿弥が配流された地であり、江戸時代から明治にかけては近畿・北陸・北海道を結ぶ北前船が盛んに行き来していました。時代時代にさまざまな人や物の往来があった佐渡は、能や鬼太鼓などの独特な芸能・文化を生み出し、独自の生活スタイルや日本文化が残っている場所です。


2016年からアートプロジェクトを開催し培ってきました。今年いよいよ「さどの島銀河芸術祭2021」として、本祭を迎えます。佐渡の自然や歴史、その中で育まれた民話や伝承、この地で暮らす人々の魅力を、島内外のアーティスト達が媒介となり再発見していきます。 多様な価値観が共存してきたこの島で、既存の枠組みにとらわれない展示空間での展示を通じ、これからのアートのあり方を考えていこうと思います。 新型コロナウイルス感染症については、十分な安全対策を講じるために会場での感染症対策は国のガイドライン等に従います。来場者にはマスクの着用や、入口での手指消毒やサーモグラフィーでの検温協力、ソーシャルディスタンスの確保などをお願いし、スタッフのマスク、手袋の着用等を徹底します。 自粛要請のなかでも多くの美術館や文化施設がオンラインで発信を続けその可能性を広げてきていますが、生身の人間が佐渡の展示会場を訪れ、作品を感じ、反応し、そして考えるという実体験が、今のコロナ禍の中でこそ、最も大切であると考えます。 いくつかの大規模芸術祭が今年も延期や中止をする中、開催するべきかどうか検討に検討を重ねました。今後の芸術祭のあり方のきっかけとなり、創作活動を中断させることなく芸術祭を開催することが、芸術・文化の推進、アーティストの支援にも繋がると考え開催することになりました。 コロナ対策をしっかりとった上で、作品の展示場所を訪れるだけでなく、島を巡り歩いてみてください。きっと、忘れていた大切なことを思い出したり、記憶にずっと残る体験を得るはずです。そして、夜になれば満天の星空。都市を離れ、佐渡島の時間に身を委ねることで、自分自身と向き合える場になればと願っています。

新型コロナウイルスのポストパンデミック時代に対応した新しい芸術祭のあり方を佐渡から世界に向けて提案できればと思っています。

ご来島の際には、島民に十分配慮した行動をお願いします。マスク着用はもちろん、来島前2週間の体調チェックをしていただく、PCR検査を受検していただくなど、十分な安全対策を講じた上、お越しいただけますようお願いいたします。

基本理念

過去と未来の帰港地

佐渡島の自然や歴史、点在する民話や伝承を掘りおこし、島内外からの刺激とともに新しい創造空間をつくり出し、「銀河」のようなきらめきや美的価値観を創造していくことを目的に、 「さどの島銀河芸術祭2021」を開催いたします。 島内各地で、作品展示やアートイベントを行います。 島内の寺、県指定有形民俗文化財である大膳神社能舞台、舟小屋、世界農業遺産(GIAHS)に登録された象徴される岩首地区の棚田、国の重要文化財、史跡、近代化産業遺産に指定されている北沢浮遊選鉱場など、既知の観光地とは異なるスポットを訪ねてもらうことで、来場者に佐渡についてより深く知ってもらう一助になればと考えています。

さどの島銀河芸術祭2021概要

さどの島銀河芸術祭
会 場
佐渡島内複数箇所
参加アーティスト(順不同・敬称略)
テリー・ライリー、ホンマタカシ、梶井照陰、本⽥⻘海、KUJUN、宇佐美雅浩、イーサン・エステス、宇川直宏&DOMMUNE、早稲田大学 古谷誠章・藤井由理研究室+小岩金網株式会社、ハ・ジョンナム、山井隆介+長谷川億名、渋田薫、⼤輪⿓志、RAURA EMMA SUZUKI、生活文化研究フォーラム佐渡、佐渡アール・ブリュット、楳図かずお、できやよい、寺⽥佳央ほか
会 期
2021年8月8日(日)〜11月7日(日)
主 催
さどの島銀河芸術祭実行委員会/一般社団法人佐渡国際芸術推進機構/アース・セレブレーション実行委員会
プロデューサー
吉田盛之(ヨシダモリト)
アドバイザー
椹木野衣、宇川直宏、小川弘幸
インディペンデント・キュレーター
菊田樹子
FRACTAL CAMPディレクター
⼭井梨沙(株式会社スノーピーク)
DOMMUNEストリーミングディレクター
宇川直宏
PRディレクター
⽊村年秀

過去の芸術祭

協賛

さどの島銀河芸術祭は、多くの人々のご支援によって成り立っています。
わたしたちは活動を支えてくださる企業、団体、個人の皆さまを募集しています。
わたしたちの活動に寄付・協賛いただける方、ご興味を持たれた方はこちらよりお問い合わせください。

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